わんきぃの箇条書き

適度に深く、適度に浅い、好奇心の赴くままにいろいろなものを紹介します。プロマネ術やF2Pゲームノウハウの紹介もやっていきます。

【スポンサーリンク】

(追記あり)フロー時代のサービスに大切なキーワードは”めんどくさい”と”シームレス”と”意味”

もはやこの界隈の人にとっては愚問みたいな話なんですが、自分の思考整理も兼ねて簡潔にまとめてみます。

フロー時代は生まれるべくした生まれたことに気づいた

最近猛烈に選ぶということがめんどくさい時代になってる気がする。
情報が溢れすぎ。モノが溢れすぎ。
 
差があまりにもない。差別化なんて戦略にもなり得ない。
この同質なものが溢れている中で、一つ一つの情報やモノに価値を感じるために必要なリテラシーがどんどん高くなっている。
好きな人だけが満足できる限定的な世界がどんどん深くなって、市場は小さなセグメントにどんどん切られてしまう。
 
そうなると多くの置いてかれた人はどうなるか
「安くていっちゃんいいやつ下さい」
こうなるのである。
 
そりゃ選ぶのも放棄したくなる。
選ぶのいやなら所有欲もなくなる。
フロー時代の到来である。
 
服はいい感じのコスパいいやつを選んで欲しい。
髪型はいい感じにしてほしい。
音楽も選ばせないで良さそうなの勝手にプレイリストにして欲しい。
動画コンテンツも面白そうなの勝手に流して欲しい。 

この2つのキーワードを常に意識することが今後のサービスづくりには大切

 

めんどくさい

上記の状況をシンプルに言うと、とりあえずもうめんどくさいのだと思う。

いいものを選ぶための知識を膨大に集めて、大量の候補からいいものを選んで、自分の好みもそこに更かして判断する。

なんとめんどくさいことか!

めんどくさいを取り払わない限りこの時代に刺さるサービスは作れない。

楽天は正直めんどくさい、Amazonはめんどくさいを全力で取り払おうとしている。

Androidは正直めんどくさい、iOSはめんどくさいを全力で減らそうとしている。
※ちなみに私はAndroid大好きなんですけどね

この”めんどくさい”という感覚をどこまで鋭く持てるか。
これが今後とても大切なスキルになると私は思う。

 

シームレス

上記のめんどくさいの体験はオンラインの世界においては実はそんなに起こっていない。

情報の検索性、閲覧性はすでにかなり工夫されているからである。

じゃーどこで起こっているのか。

当然現実の世界である。

そこで大切になってくるのがオンラインとオフラインのシームレスさである。

オンラインでのスムーズな体験をそのまま現実世界につなげる。
いかにストレスなくつなげられるか。そこにまだ驚きがある。

だからIoTはこんなにもこのタイミングになって注目を集めている。

IoTなんてものは昔はユビキタスと呼ばれて思想としては結構あったもの。

でも今ここで注目を浴びるようになったのは、当然インフラの整備が進んだということもあろうが、根本的にはこの情報過多の時代における”めんどくさい”の解消手段としてのシームレスニーズの高まりであるように思う。

UberAirbnbAmazon Prime Now、Echo、Google Home
これらはすべてめんどくさいを解消するためのオンライン世界とのシームレスなつながりを実現することであたらしい体験を提供している。

めんどくさい & シームレス で世界は変えられる

インターネットは情報過多を作り出した。

そして最近それに人々は疲弊しはじめているような気がする。

この前提に立つと”めんどくさい”×”シームレス”はなかなかニーズを捉えた良いキーワード抽出なのではないだろうか。

今後もきっとこの掛け算に当てはまるよいサービスが沢山出てくると思う。

あわよくば私もそういったサービスを手がけたい。

 

現実世界にはめんどくさいが溢れている。しかもITの発展によってそれが更に加速された。

まだまだおもしろいサービスが出てきそうですね!

 

(追記) もうひとつ大切な要素 "意味”

フロー時代に大切なキーワードがもう一つあることに最近気付かされました。

それはものやサービスがもつ「意味」。

なぜこのサービスを使うのか、なぜこの商品を買うのか、その判断軸がモノや情報に溢れた現代においては "性能" から "性質" に切り替わっています。

機能による差がコモディティ化し、どれを買ってもどれを使っても実はそんなに大きな差がない。少なくとも素人感覚ではそういう状態だと思います。

その中で重要になってくるのが "意味" です。

どうしてこの商品が生まれたのか、なぜこの製品が必要だったのか、どんなこだわりがあるのか、そういった裏に隠れたストーリーに人々が惹かれる時代になっています。

前段でお話した "めんどくさい" と "シームレス" だけでは説明のつかない事象も、この "意味" という概念を載せることでだいたいのことに説明がつきます。

あえて "めんどくさい" を楽しむ、 ということすら "意味" になるのです。

極限までめんどくさくなくてシームレスな世界を目指す流れ(IoTや人工知能など)とその全く逆の "意味" を追い求めるという2つの流れ。

これがフロー時代を語る上においてとても重要であると最近自分の中をアップデートしました。

この "意味" という概念は下記の本が本当によく解説してくれているので、ご興味がありましたらぜひ手にとってみて下さい。

amzn.to

"意味" を追い求める時代についてはまた別途エントリーを書こうと思います。